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2010年12月15-17日 国際シンポジウム「文化創造と社会包摂による都市の再興」

第1回 国際ラウンドテーブル会議
「都市の世紀を拓く」
国際学術シンポジウム
「文化創造と社会包摂による都市の再興」

 「都市の世紀」と目される21世紀の最初の10年が経過しましたが、大阪をはじめ世界の大都市は金融グローバリズムの暴風にさらされ、大量失業・コミュニティ崩壊・環境悪化などの困難に直面しています。これら様々な都市が抱える困難の解決策を探るために大阪市立大学都市研究プラザと財大阪国際交流センターが協力し、本シンポジウムを最初として、今後継続的に国際ラウンドテーブル会議「都市の世紀を拓く」を開催致します。
 世界トップクラスの都市研究者たちを招いて、大阪や世界の大都市が向かうべき方向や採るべき政策指針を議論します。世界中から注目される都市再生の実験場として、大阪をはじめとした大都市を社会的、文化的にプロモーションするための議論がなされます。本シンポジウムを契機として新たな国際学会を創設することも企図しています。
 本シンポジウムは、国際ラウンドテーブル会議の記念すべき一回目であると共に、国際学術雑誌City, Culture and Societyの創刊と、大阪市立大学創立130周年を記念する行事の一つとしても位置づけております。

チラシはこちら 1014_CCSA4s.pdf

12月15日(水) 基調講演および招待講演

セッション1 (10:30-15:20) ***途中、昼食・休憩時間を取ります。***

開会挨拶 西澤 良記 (大阪市立大学長)
趣旨説明 佐々木雅幸 (大阪市立大学都市研究プラザ所長)
来賓挨拶 平松 邦夫 (大阪市長) 近藤 誠一 (文化庁長官)[予定]

基調講演 「文化創造と社会包摂による都市の再興を語る」
シャロン・ズーキン (ニューヨーク市立大学教授)
リリー・コン (シンガポール国立大学副学長)
町村 敬志 (一橋大学教授)
ファシリテーター
水内 俊雄 (大阪市立大学都市研究プラザ副所長)

セッション2 (15:40-17:40)

招待講演 「新国際ジャーナルによる大阪からの発信」
フランソワ・コルベール (HECモントリオール教授)
アンドリュー・カービィ (アリゾナ州立大学教授)
アンディ・プラット (ロンドン大学キングスカレッジ教授)
申 鉉邦 (ロンドン大学LSEレクチャラー)
コーディネーター
岡野 浩 (大阪市立大学都市研究プラザ副所長)


会 場: 大阪国際交流センター 大阪市天王寺区上本町8-2-6
※出席者については種々の事情により変更の可能性もあります



主催: 大阪市立大学都市研究プラザ・(財) 大阪国際交流センター
後援: 文化庁・国際交流基金・(財) 安藤忠雄文化財団


【3日間のシンポジウム概要】
 本シンポジウムは、持続可能な都市、コンパクトシティ、ポストモダンシティ、メガシティなどと呼称された「都市の世紀」における都市の進むべき方向性について討議を行います。初日の基調講演では、文化創造と社会包摂による都市の再興のための論点とビジョンを示し、続いて行われる招待講演では、CCSが持つ「学知」と「市民知」の邂逅から生まれる社会的実験の可能性について論じます。
 二日目の専門家会議では、文化や個人の創造性を最大限に生かす創造的産業の機能性とそれに関連した政策について具体論に論じます。つづいて、都市研究プラザが海外サブセンターとしてアジア各国に張り巡らしたネットワークの代表者が、現地における活動をつうじたネットワークの活用による都市の再興の実際について議論します。
 三日目のプラザ若手研究員による発表では、プラザの行っている先進的・革新的な文化やアートを活用した社会包摂の事例とその学問的可能性についてプレゼンします。最終セッションでは、文化的・社会的側面を注視した大阪や世界の大都市の諸問題についてAUCが今後果たす役割の重要性と、向かうべき都市論の方向性や採るべき政策指針を明らかにします。