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2015年12月17日 第5回 包摂型社会研究会

テーマ:韓国のホームレス歴史研究:政策カテゴリーに着目して

概 要

朝鮮戦争後の韓国においてホームレスを名指すカテゴリーは、「浮浪児」「浮浪人」「露宿人等」など多岐にわたり、それぞれのカテゴリー名は異なる属性と対象となる人々に見出すものである。そこでホームレスという概念は単に家のない人々を指示するのではなく、貧困層、そして他の社会福祉対象者との関係性のなかで、歴史的な状況のもとで政策カテゴリーとして構築されてきた。本発表では、韓国のホームレスという概念が、保護対象とされた人々を様々なカテゴリーに分け、規定する過程から形成されてきたことを明らかにする。

報告者:林徳栄(都市研究プラザ特別研究員)

日時:2015年12月17日(木)10:00~13:00

会場:大阪市立大学 都市研究プラザ 西成プラザ

http://www.ur-plaza.osaka-cu.ac.jp/nishinari/

※どなたでもご参加可能ですが、出席ご予定の方は事前に下記の担当者までご連絡ください。

研究会事務局担当

都市研究プラザ 特別研究員 掛川 直之

<kakegawanaoyuki☆gmail.com> (☆を@に置換してください)

本研究会は、都市研究プラザ特別研究員の自主的な研究企画として実施する研究会である。経済や社会のグローバル化が進展する中、雇用構造の脆弱化・福祉の軟弱化・安定した住まいやコミュニティの形骸化が一層進んでおり、それらによる社会集団や特定の地域が社会的不利に陥りがちな傾向が危惧されている。そこで、本研究会は、「社会的包摂」を切り口として研究や実践活動に取り組んでいる、若手研究者の研究成果の実践現場への応用を検討し、新たな理論や実践モデルへの軟着陸を試みる機会とするとともに、「包摂型社会」の有り様を突き詰めながら現代の都市社会に潜む社会的排除問題に立ち向かう、時代の最先端を切り拓く研究者の育成の場に資することを目的とする。