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2016年03月07日 おとあそび工房公演ふりかえりの会

「演じること~福祉現場と劇場の往復による作品作りを通して~」

おとあそび工房では、知的障害者を含む一般参加者と共に、即興性と創造性を重視した様々な演目を生み出してきました。今回は、昨年12月に実施した公演の映像を出演メンバーと共に振り返り、さらに「演じること」について、福祉現場と劇場を往復しながら作品を制作している菅原直樹氏を迎えて考えたいと思います。「生の芸術」と呼ばれることもある障害者アートを、演じるということを通して考え、その福祉と芸術のあり方の双方における意味について考えます。

チラシ: 20160307.pdf

2016年3月7日(月)18時半~21時 <参加無料・申込不要>

会 場:大阪駅前第二ビル6階(大阪市立大学サテライトキャンパス)108教室

http://www.gscc.osaka-cu.ac.jp/access/

報告者:沼田里衣(おとあそび工房主宰)

ゲスト:菅原直樹(俳優、介護福祉士)

司 会・コメンテーター:嶋田久美(日本学術振興会特別研究員)

[プロフィール]

■沼田里衣
大阪市立大学都市研究プラザ博士研究員。2005年より知的障害者と音楽家、音楽療法家が新しい音楽表現の地平の開拓を目的に活動する「音遊びの会」主宰、2014年よりおとあそび工房主宰。技術や価値観の差異を超えた音楽作りについて研究を続けている。

■菅原直樹
俳優、介護福祉士。四国学院大学非常勤講師。「老いと演劇」OiBokkeShi主宰。劇作家・演出家の平田オリザが主宰する青年団に俳優として所属。2010年より特別養護老人ホームの介護職員として働く。介護と演劇の相性の良さを実感し、地域における介護と演劇の新しいあり方を模索している。2012年、岡山県和気町に移住。2014年より認知症ケアに演劇手法を活かした「老いと演劇のワークショップ」を全国各地で展開。OiBokkeShiの活動を密着取材したドキュメンタリー番組「よみちにひはくれない~若き"俳優介護士"の挑戦~」(OHK)が第24回FNSドキュメンタリー大賞で優秀賞を受賞。

■嶋田久美
京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。現在、日本学術振興会特別研究員。専門は音楽学・美学。近年の研究テーマは、地域医療福祉における芸術活動の役割について。主要論文に「「装置」としての表現活動:ラ・ボルド病院、べてるの家を例として」(『美学』第63巻第1 号、2012年)、「コミュニティ音楽療法の射程:「制度」の観点から考える音楽療法士の役割」(『人間・環境学』第24巻、2016年)などがある。

「老いと演劇」OiBokkeShi

俳優で介護福祉士の菅原直樹を中心に、2014年に岡山県和気町にて設立。「老人介護の現場に演劇の知恵を、演劇の現場に老人介護の深みを」という理念のもと、介護現場・劇場などで創作上演、お年寄り向けの遊びリテーション、一般市民向けの演劇ワークショップ等を実施。演劇という、太古から営々と築き上げられた芸術活動によって、「老い」「ボケ」「死」の明るい未来をあぶり出し、地域社会の活性化を目指す。

おとあそび工房

おとあそび工房は、2014年6月に始まった、おとやからだで色んなあそびをするための工房です。月に一回、東灘区民センター小ホール3階の木々の先っぽが見えるのびのびした空間で、まだ見ぬ表現を探す旅のお話を、障がいのある人を含めて老若男女で紡いでいます。http://otoasobikobo.hatenablog.com/

お問い合わせ先

沼田里衣 riinumata★gmail.com(★を半角@に置換してください)

主催:大阪市立大学都市研究プラザ

共催:おとあそび工房